乳児遺棄の記事を読んで、中絶やアフターピルについて考える

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昨夜、Twitterを見ていると、【緊急避妊薬】のトレンド。
何かと思ってみてみると、【乳児遺棄】の記事を見つけてしまった。

とても、とてもつらいことで。。。
私は当事者でもないし、何か批判や糾弾できる立場ではない。

だから、私が学生時代に感じたことや、
妊娠した際にこのまま生んでいいかどうか、悩んだときに調べた内容を
少しだけ、お話しさせていただければと思う。

乳児遺棄の事件を通して、中絶について考える

【当時女子大生だった子が、空港で子供を産み、公園に遺棄した】
ざっくり事件の内容を記載するとこういうことらしい。

あまりに痛ましく、個人的に思うところはいろいろあるが、
邪推して、いろいろ言うのは違うと思うので、
出産や中絶について情報発信をしたくなった。

中絶できる期間・費用

まず、中絶できるのは期間がある。そして、費用は保険適用外。
また、費用や、精神的負担が違うということを伝えたい。

初期中絶(妊娠12週未満)

大体10万前後。 掻爬術や吸引処置が主(要は掻き出したり、吸引したりする)
個人的には、望まない妊娠をしてしまった場合、
1日でも早くこの方法をとるべきだ。

後に記す、中期中絶との精神的なしんどさは、
想像の範囲内でも雲泥の差と思っている。

中期中絶(妊娠22週未満)

大体40万前後。 分娩による堕胎。。。

そう、出産なので、これぐらいの費用がかかるのだ。
そして、出産なので死産届が必要。火葬や埋葬も必要。

また、子供を産んだことにより、母乳が出るケースもある。。。

精神的にも体力的にも経済的にも、とても重くなるのが中期だと思う。
それでも、いろんな理由で選ばざるをえない方もたくさんいる。

ちなみに、病気等で中絶となった場合は、
出産一時金が出る場合もある。

後期中絶(22週以降)はあるのか

後期中絶は、個人の希望で出来るものではない。
どうしても子供を出産できない場合にのみ、行われる。
(例えば、子供に先天的な問題があり、生まれても生きられない場合など)

ちなみになぜ、22週以降は中絶できないのかというと、
倫理的な問題等がよく挙げられている。

でも、私が調べた中で一番納得できたのは、
22週以降に生まれた場合、子供だけ(母体の中でなくても)生きていける可能性があるから。

親の身勝手で中絶したくなっても、子供はもう自分で生きていける可能性がある。
だから、それを奪えない。人権を無視できない。っということだ。

 

親の扶養に入っている場合の問題

中絶が少しでも早いうちのほうがいいことは、
割と一般的にみんなが知っていることと思う。

でも、ここで問題となってくるのが、
未成年はもとより、多くの大学生も親の扶養に入っている子たちのことじゃないだろうか。

もし、このような子たちが、緊急避妊薬(アフターピル)や中絶をしたい場合どうなるのか。

・・・親にばれることを恐れ、病院にいけないケースがあるのだ・・・

たとえば、保険証を手元に持っていない場合で親から借りる場合や、
年末調整の時期に、保険証利用の明細などから産婦人科に行ったことが分かるため、などがある。

私自身、アフターピルをもらったことがあるが、
自費診療のはずなのに、診察は自費で行ってくれなかったり、
保険証がないと困ると言われたりした。
(幸い私の場合は、もともと婦人科に通っていたので、何も疑われなかったが…)

たとえ、自分でお金を準備できたとしても、
そういった周りの目というものが、容易に病院の診察を行わせてくれない。

もしかしたら、保険証提示なくても見ますよって言ってくれる
お医者様もあるのかもしれませんが。。。

 

もしも、もしも、トラブルに巻き込まれて、妊娠したかもしれないとなったとき、
仮にアフターピルを処方してほしいと思ったとして、
親に心配をかけたくないと思い、でも病院に行ってしまうと…と考えるかもしれない。
親にばれてでもちゃんと病院に行こうと思える子がどれぐらいいるのだろうか。

望まない妊娠をしないために

現状、女性は、自分の身を自分で守るしかない。
それはもう、間違いない。

いくら男性にゴムの着用をお願いしようが、何かトラブルがあったら、どうしようもない。

だから、私たちは、自分の身は自分で守るしかない。

自分で稼いで保険に入ってるのなら、低用量のピルを私はおすすめしたい。
何かあったときの自分の護身用に。

でも、もし、費用的な問題や、そのほかの理由で
男性側だけの避妊に頼るのであれば、
何かあったときに、緊急避妊薬(アフターピル)を処方してもらうことを
忘れないようにしてほしい。

Twitterトレンドに上がっていた緊急避妊薬

薬局で緊急避妊薬を買えるように、うんぬん、というような内容が
Twitter上に上がっていた。

私個人としては賛成。
(ただし、何かしら対策は必要かと思う)

理由は、上記で話したような、扶養に入っているから行くことができない、を減らすため。
後は、連休等で、病院が開いていなく、処方してもらえなかった場合の対策としてだ。

でも、中容量ピルを簡単に薬局で手に入れられることは怖いことだし、
リスクもわかってほしい。

また、簡単に失敗を帳消しにできると勘違いをしてしまうのも、非常に怖い。

うーーん、難しい問題だ。。。

自分が妊娠出産を通して思うこと

出産は命がけとよく言ったもので、本当に大変だった私。
だから、子を持つ親として、今回の事件はとてもとても、胸が苦しくなった。

容疑者の子がどんな気持ちだったのかとかは、なにもわからない。
何も言えない。

でも、私個人として、知ってほしいのは、
簡単に子供を産む決断も、おろす決断もできないことだということである。

もちろん、個人差はあると思う。
でも、どちらにしても、体や精神状態、また経済的に深い負担が強いられるのは
間違いない事実なのだ。

それを考えもせず、知りもせず、批判ばかりはあまりにも、嘆かわしい気がしてならない。

どうして、こういった事件が起こったのか、
どうしたら、こういった痛ましい事件がなくなるのか。

ほんの少しだけ、真摯にみんなが考えてほしいと思った。

そして、ほんの少しでも、いいように世の中が変わればいいのにと感じた。

おわり

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